旅に関わる仕事の中でも、花形である添乗員は、お客様の感動を直接サポートすることのできるかけがえのない仕事です。責任が大きく、決して簡単ではありませんが、その分やりがいがあります。添乗先が毎回異なるため、日々の勉強と体力づくりが必要ですが、幅広い年齢層の方にチャレンジしていただけます。同行する旅行は種類によって、それぞれ特性が異なりますので、これから添乗員を志す方は参考までにご覧ください。
海外旅行
海外旅行の添乗は、旅行日程が比較的長く、業務やお客様からの要求も多いのが特徴です。しかしその分お客様との距離が近く、かけていただく言葉に救われることも多いでしょう。お客様と現地ガイドとの間に立つポジションですので、自然と交渉能力や立ち居振る舞いなども身についていきます。やり遂げた時の達成感の大きさも然ることながら、何よりも世界中の様々な場所へ行くことができるところは魅力的ですよね。
国内旅行
国内旅行は、基本的に航空機や列車などを利用して移動することになりますので、徹底した時間管理能力が求められます。添乗員は、お客様が旅行を安全に楽しむためのエスコート役として、一日のスケジュールがスムーズに消化できるよう調整することが最も重要な仕事です。北は北海道から南は沖縄まで、日本の四季を感じながら全国各地を飛び回り、その土地ならではの郷土料理を堪能したり、文化に触れたりできる楽しみもありますよ。
バス旅行
国内バス旅行には、知らないお客様同士が団体となって参加されるため、ある程度のリーダーシップが求められます。バスの中ではお客様を盛り上げるためのトークやレクリエーションといった企画ごとや、車酔いなどで気分を悪くされるお客様への柔軟な対応などが必要となる仕事です。いかなる状況であっても、お客様の安全を第一に考え、冷静に判断しなければなりません。旅行は日帰りだけではなく、遠方への宿泊ツアーもあります。
修学旅行
修学旅行は、皆さんにも経験があるとは思いますが、生徒さんの記憶に残る大切な旅行です。それに添乗するということは、相応の努力と演出力が必要となります。何よりも、スケジュールを円滑に進めることと、生徒さんの安全を確保することが優先事項です。翌年以降の契約にも影響することになるので、やりがいのある仕事と言えるでしょう。参加される生徒さんの数によっては、複数の添乗員が同行することになります。
法人旅行
法人旅行のお客様は、企業や官公庁にお勤めの方々です。社員旅行はもちろんのこと、複数の企業が参加される招待旅行というケースもあります。招待する側、される側、どちらの企業の方々にもご満足いただく業務を行うには、高いスキルが求められるでしょう。イベント関連の業務が発生する場合は、添乗員が数十名参加し、受付から司会までをお引き受けすることもあります。臨機応変に対応する能力が養われる仕事です。
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